▲27回目を迎えた今大会にはIT関連企業8社が参加し、2日間にわたって暑い戦いを繰り広げた
ITスポーツ連盟が主催する「第27回ITテニスリーグ」が9月29日(日)、11月16日(土)に開催され、IT関連企業8社によるチーム対抗戦が2日間にわたって行われた。
ITスポーツリーグは1991年に始まったIPI(Information Processing Industry)軟式野球リーグを前身とし、野球、サッカーに続いて、ITテニスリーグは2008年にスタートした。当初は数社のみが参加する大会だったが、回を重ねるごとに参加企業が増え、今大会にはIT関連企業8社がエントリーした。
ITスポーツリーグは設立当初から、IT業界で働く人々の親睦を深めることを目的に掲げているが、近年はその重要性がより増している。コロナ禍をきっかけにリモートワークが社会全体に普及し、それを支えるIT業界も当然と言うべきか、働き方の多様性が一気に加速した。そのため同じ企業で働く社員同士であっても、部署が違えばまったく会わないことも珍しくない。
ある参加者は「コロナ以降、仕事で人と会う回数が減ったので、この大会のおかげで社内のつながりを作れている」という。そのようにITテニスリーグを社内交流の場として活用するチームは多く、また過去には、参加企業同士での仕事の取引が始まるきっかけとなるなど、人や企業の輪を広げることに一役買っている。
▲2日間とも渡辺功プロによるテニスクリニックが開催され、多くの選手が参加した
今大会は2日間にわたって行われ、大宮けんぽグラウンドでの2日目になると、参加者たちはすでに顔見知りの間柄。試合会場に着くと互いに挨拶を交わし、一緒にウォーミングアップを行うチームもあった。とはいえ、いざ試合となると、フロンタウン生田での1日目の結果を踏まえて対策を練るなど、真剣勝負が繰り広げられた。中でもチームのエースが出場する男子シングルスは、日本テニス協会のベテランJOPポイントを有する上級者らがコートに立ち、各試合で激しいラリーが展開された。
▲男子シングルスの様子
▲男子ダブルスの様子
▲男女混合ダブルスの様子
結果、総合優勝の栄誉に輝いたのは、男子シングルス、男子ダブルス、男女混合ダブルスの3種目合計で最多17勝を挙げたアーシャルデザイン。2日目はスケジュールの都合で参加者はわずか3人だったが、エースの岸田海選手がシングルス、ダブルス両方で多くの勝ち星を重ね、チームを史上初の4連覇に導いた。表彰式でチームを代表してスピーチを行った小川湧生選手は、「体がバテバテになるまでテニスができて、すごく嬉しかったです。次は岸田君の力を借りなくてもいいように練習を頑張って、また優勝できるように頑張りたいと思います」と笑顔で語った。
表彰式の最後には、10年以上にわたってITテニスリーグに関わり、今大会でもテニスクリニックを開催した日本プロテニス協会副会長・渡辺功プロが、「皆さんの技術の向上は目を見張るものがあります。是非また、その上を目指して、来年度も頑張ってください」と参加者にエールを贈り、2025年3月に予定されている次回大会へ期待を膨らませた。
【総合順位】
優勝:株式会社アーシャルデザイン
準優勝:日本ビジネスシステムズ株式会社
第3位:情報技術開発株式会社
4位:SCSK株式会社
5位:日鉄ソリューションズ株式会社
6位:アイエックス・ナレッジ株式会社
7位:セイコーソリューションズグループ
8位:株式会社フォーカスシステムズ
試合の様子はテニスマガジンONLINEにも掲載されております。